開発者たるもの、"鶴の一声を言いがちな仲間の顔色を伺うのではなく、いつも心にはお客様" のほうが良いというお話
クライアントファースト、お客様第一。
言葉では分かっていても、実践は中々遂行できていない。
というのは、「製品の有識者」「業界の有識者」である「仲間」が第一関門としてあるからだ。
それは、上司であったり、ステークホルダであったり、先輩であったり、同僚であったり、後輩であったり。
その人たちの中に、様々なファクターで「声が大きい」人がいるというのが、多くの開発現場の実情ではないだろうか。
よくある(?) 話。
開発作業中のレビューや仕様策定において、その「声が大きい」人たちの意見に左右されて、ベクトルがブレてないか?
"鶴の一声" で "提供する価値が変わる" 実情は、本当に "お客様第一" なのだろうか?
有識者であろうが、理想があろうが、情熱があろうが、
突き詰めると....その人は、仲間でありお客様ではない。
製品に対してお金を払って使う立場(お客様)ではない。
開発者として、業界人として、社会人としての矜持が様々な意見を出すだろう。
でもそれは決してお客様としての意見ではないのだ。
そこに立ち返って。
日々の開発業務のベクトルが、あるべき方向に向いているのか?
たまには、自己検査したほうが良い。
開発者として拘りや矜持があったほうが、モノづくりにおいて良いことは多い。
しかし、最終的に、本当に大事なモノゴトはなんだろうか、という所を見失わないようにしたいですね。
パーキンソンさんをいつも心に住まわせて、本質的な議論を心がけたい。
「パーキンソンの凡俗法則」「自転車置き場のコンセプト」、「自転車置き場の色」、「自転車置き場の議論」「自転車小屋の議論」と呼ばれるソレについて。
ソレは、「組織は些細な物事に対して、不釣り合いなほど重点を置く」という主張である。
例え話。
原子炉の建設計画は、あまりにも巨大な費用が必要で、あまりにも複雑であるため一般人には理解できない。このため一般人は、話し合っている人々は理解しているのだろうと思いこみ口を挟まない。強固な意見を持っている人が、情報が不十分だと思われないように一般人を押さえ込むことすらある。このため審議は「粛々と」進むことになる。
この一方で、自転車置き場について話し合うときは、屋根の素材をアルミ製にするかアスベスト製にするかトタン製にするかなどの些細な話題の議論が中心となり、そもそも自転車置き場を作ること自体が良いアイデアなのかといった本質的な議論は起こらない。
次に委員会の議題がコーヒーの購入といったより身近なものになった場合は、その議論はさらに白熱し、時間を最も無駄に消費する。
自転車置き場については誰もが理解している(もしくは理解していると自分では思っている)ため、自転車置き場の設置については終わりのない議論が生じることになる。
関係者の誰もが自分のアイデアを加えることによって自分の存在を誇示したがるのである。
「本質的な議論」をするためにも、自分や周りの解像度を上げるサイクルをまわしていきたい。パーキンソンさんをいつも心に住まわせて。
チームワークの最終形とは?
そのチームのファンを作るのが、最終目標。
チームワークが好きだ。
人の個性を殺さず、活かすチームの雰囲気が好きだ。
能力の優劣はあれど、補い合い小さく高め合えるチームにしたい。
若手主体のチームおいて、成果と成長を天秤にかけることはよくある。
仕事は「何を為すのか?」だけれど
チームは「どう在りたいのか?」だと思っている。
在り方の「解」は∞にあるけど、どの「解」にも共通するのは
そのチームのファンを作るというところになるのではないか?
チームメンバーのタレント製を育てて、
各個人の意思や主張がコラボレーションしてチームの色になって、
そのチームの色を含めた全てに「一緒に働きたいな」と思ってもらえる魅力になって。
その魅力に人々が魅かれて、ファンになってもらうというのが、
自分が目指すチームワークの最終形かも。
有志になれなった私へ
仕事でトラブルがあった。
私はその1当事者である。
当事者は複数人いる。
なぜ、これまで顕在化しなかったのか?
それは有志が「なんとかしちゃってた」から。
なんとかしちゃうと、有志がいなくなったときに
今回のようなトラブルが起きかねない。
なんとかしちゃう事よりも、
その先のことを考えたい。
有志なら、有志に伝授する。
仕組み化が望ましいなら、仕組み化する。
ただ、その仕組みを知られていなかったら破綻する。
トラブルが起きないのが一番だけど、
トラブルが起きたときに、どうリカバーするか次に活かすかって
マインドセットを働かせたいけど、
自分に向き合うレトロスペクティブばかりしていると
どうしても切り分けできないなぁ。
他人のことなら、気にしない気にしない!って言えるのに
自分を他人として扱えない不思議。
「有志」になるためには、情熱を絶やさない事がキーになる。
その情熱を絶やさないために、己と環境を整えて、セルフマネジメントがんばって。